江戸時代からの歴史があるとされる「花札」で、1番有名で誰しもが聞いたことのあるゲームといえば『こいこい』だと思います。こいこい ルールをしっかり理解して覚えるためにも、こいこいの役を知ることは大切です。
本記事では花札「こいこい」の役一覧と点数を詳しく解説していきます。
『こいこい』とは?
こいこいとは、2人で行う花札を使用したボードゲームです。
手札の花と、場札の花を合わせて出来役を作り得点を競います。
役が完成した時点で”あがり”となりますが、さらに点数を上乗せ出来そうであれば「こい」(または「こいこい」)と宣言することにより競技を継続させる事ができます。
一般的には1月から12月までの12回競技を行い、合計得点の多い者が勝ちとなります。
『こいこい』の役一覧と点数
こいこいには、様々なローカルルールも存在します。
そのため、今回は最も一般的に遊ばれている花札 役一覧 点数をまとめました。
【花札】一般的な役一覧と点数
一般的なゲームに使用される役の一覧をご紹介します。
出来役 | 点数 | 詳細 |
五光 (ごこう) | 10点 | 「松に鶴」「桜に幕」「芒に月」「柳に小野道風」「桐に鳳凰」の”光札”5枚で成立する役。 この役が成立すると、「四光」「雨四光」「三光」は重複しません。 |
四光 (しこう) | 8点 | 「柳に小野道風」以外の光札4枚で成立する役。 「雨四光」と「三光」とは重複しません。 |
雨四光 (あめしこう) | 7点 | 「柳に小野道風」を含む光札4枚で成立する役です。 こちらも「三光」とは重複しません。 |
三光 (さんこう) | 5点 | 光札のうち「柳に小野道風」以外の3枚の組み合わせで成立する役です。 「柳に小野道風」が含まれていると成立しない点には注意が必要です。 |
月見で一杯 | 5点 | 「芒に月」と「菊に盃」の2枚で成立します。 この2枚に、さらに「桜に幕」を加えることにより月見+花見の複合役の”のみ”となり、10点の役になります。 |
花見で一杯 | 5点 | 「桜に幕」と「菊に盃」の2枚で成立します。 この2枚に、さらに「芒に月」を加えることにより月見+花見の複合役の”のみ”となり、10点の役になります。 |
猪鹿蝶 (いのしかちょう) | 5点 | 「萩に猪」「紅葉に鹿」「牡丹に蝶」の3枚で成立する役です。 |
赤短 (あかたん) | 5点 | 松・梅・桜の短冊札3枚で成立します。 赤色の短冊に文字が入っているものを集めましょう。 |
青短 (あおたん) | 5点 | 牡丹・菊・紅葉の短冊札3枚で成立します。 紫色の短冊を集めましょう。 |
タン | 1点 | 10枚ある短冊札のうち、5枚集めると成立します。 5枚からさらに1枚増えるたびに+1点の得点が加算されます。(例:7枚集めると3点) |
タネ | 1点 | タネ札9枚のうち、5枚集めると成立します。 こちらも5枚からさらに1枚増えるたびに+1点の得点が加算されます。 |
カス | 1点 | カス札24枚(「菊に盃」を含めて25枚)のうち、10枚集めると成立します。 こちらもタンやタネと同様に、10枚からさらに1枚増えるたびに+1点の得点が加算されます。 |
特殊な役と点数
一般的なルールにはない、特殊な役を一部ご紹介します。ゲームを始める前に、対戦相手とルールの確認をしましょう。
出来役 | 点数 | 詳細 |
手四 (てし) | 6点 | ゲーム開始時に配られる8枚の手札にて、同じ月の札が4枚揃っている場合は、その時点であがりとなります。 |
くっつき | 6点 | ゲーム開始時に配られる8枚の手札にて、同じ月の札が2枚ずつ4組あった場合は、その時点であがりとなります。 |
つかず・親権 | 6点 | 全ての手札を出し終えても、お互い役ができなかった場合は、基本的には引き分けとなり点数計算をしないことが普通ですが、ルールによっては親・子どちらかに得点を与える事があります。 「つかず」は、子に対して6点。「親権」は親に対して6点となります。 |
補足と注意点
「タン・タネ・カス」の役は、「こいこい」の宣言の後に枚数が増えた場合、1枚ごとに1点加算され、そこで新たに役が成立したとみなしあがる事が可能です。
「菊に盃」は特殊な札で、カス札として数える事が出来ます。
「花見で一杯」と「月見で一杯」が成立時、持ち札に「柳に小野道風」があると成立しないというルールも存在します。(雨が降ると花見も月見も出来ませんからね)
最初に同じ月の札が4枚場にでた場合は、配り直しをします。
最初に同じ月の札が3枚場にでた場合は、残りの1枚で全て取ることが可能です。
まとめ
江戸時代から庶民の娯楽として親しまれてきた花札は、「こいこい」、「花合わせ」というルールで現代でも人気のボードゲームです。
覚えるのは大変かもしれませんが、花札 役一覧 点数を是非覚えて、親戚が集まった時や旅行の際に楽しむのはいかがでしょうか。