幅広い年齢層から人気のある花札。そんな花札を使用するゲームでも特に人気のある遊びが『こいこい』です。
そんな花札 こいこい とはどのようなゲームなのか、ルールや遊び方を詳しくご紹介します。
花札『こいこい』とはどんなゲーム?
花札を使用した2人用のボードゲームです。
プレイヤーは交互に手札や山札から札を出し、場に出ている同じ月の札と合わせ取りし、先に出来役を完成させて「勝負」の宣言をした方が得点となります。
出来役が完成したらすぐに「勝負」の宣言をするか、さらに点数を上乗せできそうだと判断したら「こいこい」を宣言するのか、シンプルながら奥の深いゲームとなっています。
プレイ人数 | 2人(3人以上参加希望者がいる場合は、めくり札で2人に絞る) |
対象年齢 | 7歳から |
難易度 | ★★★☆☆ |
『こいこい』で使用するカード
1月から12月までの全48枚(各月4枚)
『こいこい』の基本用語
手八場八
ゲーム開始時に配られる札。手札に8枚、場札に8枚になるようにする配り方です。
出来役
合わせ取った札の組み合わせで出来る役。役ごとに点数が決められています。
勝負
現在の出来役で確定させ、ゲームを終了します。
こいこい
出来役が完成したが、ゲームを続行させる。得点をさらに上乗せできそうだと判断した場合に宣言します。
『こいこい』のルール・遊び方
それでは『こいこい』のルール・遊び方を紹介していきます!
(以下、画像の出典:トランプスタジアム)
ゲームの勝敗
出来役による点数を競い合い、1月から12月までの計12戦をプレイし、合計得点の多いプレイヤーの勝ちとなります。
ゲームのルール
1.親を決める
最初のゲーム開始時に、どちらが親かを「めくり札」で決めます。
山札から1枚ずつ札をめくり、数の少ない月の札を引いた方が親となります。
2回戦目からは前回のゲームの勝者が親になるため、親決めは初回のみとなります。
2.札を配ってゲーム開始
親は札をよくシャッフルし、最初は子に裏向きのまま4枚札を配ります。
次に場に表向きで4枚札を置き、最後に自分の手札4枚を配ります。
これをもう1セット繰り返し、親と子、場に8枚ずつ札があるように配ります。
残った札は裏向きのまま山札として置いておきます。
3.親から手札の札を場に出す
まずは親から場に出ている札を確認し、自分の手札に同じ月の札があれば場に出して場札と手札から出した札の2枚を獲得します。
もし手札に同じ月の札がない場合は、任意の札を選んで場に置きます。
親の番が終わったら、子も同じ流れで札を出していき、交互にこれを繰り返します。
4.出来役が完成したら「勝負」か「こいこい」宣言
出来役が完成したら「勝負」の宣言をして得点を獲得し、ゲーム終了です。
もし、さらに出来役を増やして得点を上げられる見込みがあるのであれば、「こいこい」の宣言をしてゲーム続行させることも出来ます。
ここで注意しなければならないのは、「こいこい」の宣言をした後に相手に「勝負」の宣言をされた場合は、得点が2倍になってしまうため使い所を見極める必要があります。
なお、手札を全て出し切っても出来役がどちらも完成しなかった場合は引き分けとなりますが、一部のローカルルールでは「親権」となり、親に6点の得点が与えられます。
5.12回戦行い、得点が多い方が勝ち
前回のゲームの勝者が次の親となり、1月から12月まで12回ゲームをします。
全てのゲーム終了後に合計得点が多いプレイヤーが勝者となります。
『こいこい』の出来役一覧
出来役 | 点数 | 詳細 |
五光 | 10点 | “光札”5枚で成立 |
四光 | 8点 | 「柳に小野道風」以外の光札4枚で成立 |
雨四光 | 7点 | 「柳に小野道風」を含む光札4枚で成立 |
三光 | 5点 | 光札のうち「柳に小野道風」以外の3枚の組み合わせで成立 |
月見で一杯 | 5点 | 「芒に月」と「菊に杯」の2枚で成立 |
花見で一杯 | 5点 | 「桜に幕」と「菊に杯」の2枚で成立 |
猪鹿蝶 | 5点 | 「萩に猪」「紅葉に鹿」「牡丹に蝶」の3枚で成立 |
赤短 | 5点 | 松・梅・桜の短冊札3枚で成立 |
青短 | 5点 | 牡丹・菊・紅葉の短冊札3枚で成立 |
タネ | 1点 | タネ札9枚のうち、5枚集めると成立 |
タン | 1点 | 10枚ある短冊札のうち、5枚集めると成立 |
カス | 1点 | カス札24枚(「菊に杯」を含めて25枚)のうち、10枚集めると成立 |
まとめ
花札ゲーム『こいこい』のルール・遊び方は理解できましたか?
ぜひ皆さんも遊んでみてくださいね!