皆さんは「坊主めくり」というゲームで遊んだことはありますか?シンプルなルールながらみんなで盛り上がれるとても楽しいゲームですよね。
今回は坊主めくりのルールや遊び方について紹介します。
坊主めくりとは
坊主めくりとは、百人一首の絵札を複数人のプレイヤーで順番に引いていき、最終的に手元に札を多く持っていた人が勝ち、となるゲームです。
主にかるたに用いられる歌集である小倉百人一首ですが、実際にかるたとして遊ぼうとすると少し敷居が高いなと感じる人もいるのではないでしょうか。その点、坊主めくりは子どもから大人まで誰でも遊ぶことができる、とても敷居が低いゲームになっていますよ。
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坊主めくりのルールや遊び方
ここからは坊主めくりのルール、ゲームの流れについて説明します。
100枚の絵札を使用
かるたの百人一首は絵札100枚、読み札100枚の200枚からなりますが、坊主めくりで使用するのは絵札の100枚のみです。ゲームの準備として、まずは100枚の絵札をよくシャッフルしてから一つの山にして置きます。参加者がこの絵札の山を囲むように座ると、準備完了です。
準備が出来たらゲーム開始、参加者間で順番を決め、その順番で一枚ずつ絵札を引いていきますよ。
引いた札の絵柄によってカードを捨てたり貰ったり
最終的に一番沢山の絵札を持っていた人が勝ちというルールですが、順番に引くだけでは枚数に差が出ませんよね。実は坊主めくりでは、絵札の絵柄によって、更に絵札を多く貰えたり、反対に既に持っていた絵札を捨てるはめになったり、ということが起こるんです。以下で絵札ごとの特徴や効果を説明しますよ(ただし絵札の効果はローカルルールのような感じで、人や地域によって違う場合もあるようです)。
殿札
百人一首の中でも最も多くの絵札が分類されるのが、男性が描かれた「殿札」です。お殿様のような風貌をした男性が描かれている札ですよ。最も多いだけあって、殿札を引いた時の効果は至ってシンプル。「引いたその絵札をそのまま貰って、次の人に手番を渡す」というルールが一般的ですね。
坊主札
ある意味で坊主めくりの華形、「坊主札」。髪のない男性が描かれた札が坊主札に該当します。この札を引いてしまった場合、その時点での持ち札を全て捨てなければならないという強烈な効果を持ちます。沢山持ち札が増えた終盤に引いてしまうとダメージが大きいですよね。捨てた札は「捨て札」として場に留まります。
姫札
女性が描かれている絵札は「姫札」です。いわゆる「当たり札」であり、姫札を引くといいことがありますよ。見た目的にも分かりやすくて、引いた瞬間嬉しいですよね。具体的な効果については「その時留まってる捨て札を全て貰う」というもの。その時点で捨て札が一枚もない場合は、もう一枚追加で山札から引くというルールを採用する例もあるようです。
天皇札
一見殿札のように見えて、色鮮やかな台座が描かれた少し華やかな絵札も存在します。これは「天皇札」として他の札とは区別されます。天皇札の扱いは特に安定しておらず、「捨て札から十枚貰う」という姫札よりも弱い効果とするルールもあれば、「捨て札も他のプレイヤーの持ち札も全て奪ってしまう」という問答無用の最強効果のルールもあるようです。絵柄からして少しややこしいので、そもそも天皇札という枠組みを採用しないルールもあるみたいですよ。
一番絵札を集めた人が勝ち
山札がなくなるまでゲームを続けて、山札がなくなった時に持ち札が一番多いプレイヤーの勝利です。完全に運任せのゲームであり、最後の一枚で坊主を引いたら当然0枚でフィニッシュ。少し理不尽に感じる部分もあるかもしれませんが、最後まで逆転の可能性があり、誰でも楽しめる坊主めくりは多くの人に愛されていますよ。
最後に
今回は坊主めくりのルールや遊び方について紹介しました。慣れてくると、残りの坊主の枚数などがある程度分かってくると思います。でも分かったところでどうにもならないので、気にしないふりをする方が楽しく遊べるかもしれませんね。