「畳の上の格闘技」とも呼ばれる競技かるたは、漫画や映画などの影響もあってか人気が急激に高まっています。
競技かるたを始めたいと思っていても、何から覚えればいいのか分からないと迷っている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、競技かるたの基本ルールや遊び方を解説するので、是非覚えて遊んでみてください。
畳の上の格闘技「競技かるた」とは?
まずはルールを解説する前に、競技かるたとはどのようなものなのかを簡単にご紹介します。
競技かるたは老若男女が楽しめるスポーツ
https://twitter.com/itsuna_karuta/status/1838743333793116319
競技かるたは、小学生から高齢者まで年齢性別関係なく楽しむことができ、瞬発力や記憶力、集中力が必要とされているスポーツです。
札を払うときの激しさや、長時間に及ぶ試合での体力や気力が求められることから「畳の上の格闘技」とも形容されています。
競技人口は学校の部活動や子供会活動などを含めると約100万人いるとされ、その人気の高さがうかがえます。
使用されるかるたは「小倉百人一首」
競技かるたで使用される札は「小倉百人一首」です。小倉百人一首は、鎌倉時代初期の13世紀前半に登場したと言われる和歌集で、飛鳥時代から鎌倉時代までの優れた100人の歌人と和歌をひとり1首ずつ選んで構成されているため「百人一首」という通称で呼ばれています。
競技かるたのルール
https://twitter.com/urtkneko/status/1818135528262504864
それでは早速競技かるたのルールを解説します。
ルールはいたってシンプルで、読み手が読んだ札に対応する取り札を、2人の競技者が相手よりも早くとることを競い合います。そして自陣の取り札が先に無くなった方が勝ちとなります。
使用する札は50枚
競技かるたで使用される札の枚数は50枚です。
小倉百人一首の取り札100枚を裏向きのまま良くかき混ぜ、そこからお互い25枚ずつ札を取ります。それが自分の持ち札となります。残りの50枚は使用しないため横に置いておきましょう。
自陣の取り札の並べて暗記する
自分の持ち札25枚を表向きにし、上中下段の3列、左右幅87cmの範囲内に好きなように札を並べます。この時、相手陣地の取り札を取りに行く際に誤って自陣の取り札に触れないように中央部を開けておくことが一般的です。(自陣の取り札に触るとお手つきになる)
取り札が並べ終わったら、15分間の時間が与えられます。この時間内に自分の取り札だけではなく、相手陣地の取り札の位置を暗記します。
上の句が読まれて下の句を取る
通常のかるたでは、例えば「花より団子」と読まれたら「は」の札を探して獲ります。
しかし競技かるたでは、歌の最初の半分「上の句」だけが読まれます。読み手が読んだ上の句に応じた「下の句」の取り札を取らなければならないため、上の句に続く下の句までしっかりと覚えていないと札を取ることは難しいです。
取り札を競技線の外に払ってもOK
競技かるたでは、札を取る際に「払い」で取ることが一般的です。
払いとは、読まれた札を直接さわらずに、他の札を使って陣地の外へ追い出す(はじき出す)ことでも取ることができます。
例えば読まれた札が4枚並んでいる札の一番外側にあった場合、その内側から横一列4枚すべて払っても取れます。
相手陣地へ札を「おくる」
相手の陣地の札を取った場合ですが、減るのは相手陣の札です。この場合競技かるたでは、自陣から好きな札を1枚相手陣に送ることができ、相手陣の札を取った場合でもちゃんと自陣の札を減らすことができます。
また、お手つきがあった場合も、お手つきをしなかった方が相手に1枚送ることが可能となります。
まとめ
「畳の上の格闘技」とも呼ばれる競技かるたは、年齢や性別を問わずに参加することができ、漫画や映画の影響もあってか競技人口は年々増加傾向にあります。
興味はあるけどルールや遊び方が分からないという人も多いかもしれませんが、確かに上の句と下の句を覚える必要はあるものの、ルール自体はいたってシンプルなものなので、興味がある人は是非覚えて遊んでみてはいかがでしょうか。