マジックの世界と犯罪サスペンスが見事に融合した『グランド・イリュージョン』シリーズ。派手なマジックショーと予想外の展開で観客を魅了してきましたが、一方でグランドイリュージョンが「ひどい」という評価も聞かれます。今回は、この話題作の魅力と批判の声、待望の3作目の最新情報についてご紹介します。
グランド・イリュージョンとは?
2013年に公開された『グランド・イリュージョン』(原題:Now You See Me)は、4人の天才マジシャンが集結して「フォー・ホースメン」というグループを結成し、マジックを駆使して銀行強盗などの大胆な犯罪を行う物語です。4人のマジシャンたちは、謎の組織「THE EYE(アイ)」からの招待状を受け取り、その指示に従って世間を騒がせるマジックショーを次々と開催。彼らを追うFBI捜査官と、マジックの種明かしを専門とする元マジシャンの活躍も見どころの一つです。
キャスト陣の魅力
本作の魅力の一つは、豪華キャスト陣の演技力です。
J・ダニエル・アトラス役:ジェシー・アイゼンバーグ
『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞にノミネートされた実力派俳優。クールで自信過剰なリーダー格のマジシャンを好演。
ディラン・ローズ役:マーク・ラファロ
『アベンジャーズ』シリーズのハルク役でもおなじみ。マジシャンたちを追うFBI捜査官を演じ、映画の核心部分で重要な役割を担う。
サディアス・ブラッドリー役:モーガン・フリーマン
マジックの種明かしを専門とする元マジシャン役で、その存在感は圧巻。
グランドイリュージョン「ひどい」という噂は本当?
グランド・イリュージョンには賛否両論があります。批判の声としては主に以下の点が挙げられます。
- トリックの非現実性:映画内のマジックの多くはCG頼みで、現実には不可能なものが多い
- プロットの穴:物語の展開に無理がある場面や説明不足の部分がある
- 感情移入のしにくさ:キャラクターの動機や背景が十分に描かれていない
一方で、予想外の展開や視覚的な派手さ、テンポの良さなどが評価されています。マジックと犯罪サスペンスの融合という独特の世界観を楽しめる作品です。特に印象的なシーンとして、トランプ 投げテクニックで敵を欺くシーン。映画の中でもこういった派手なマジックシーンがあるからこそ、ワクワク感が増して物語にグッと引き込まれます。
続編『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』
2016年に公開された続編では、前作で明かされた黒幕の正体を踏まえ、新たな展開が繰り広げられます。ダニエル・ラドクリフが新キャラクターとして参加したことも話題になりました。続編も前作同様、派手なマジックショーや謎解き要素は健在。批評家からの評価は前作よりやや低めでしたが、ファンからは楽しめる作品として受け入れられています。
『グランド・イリュージョン3』の最新情報
待望の3作目については、2020年5月に製作が決定したとの情報があります。脚本家にはエリック・ウォーレン・シンガー(『アメリカン・ハッスル』)が起用されることが発表されました。当初の予定よりも製作が遅れている理由として、新型コロナウイルスの影響や、複雑なトリックのプロット構築に時間がかかっていることが考えられます。現時点では具体的な公開日は発表されていませんが、早くても2025年以降になる見込みです。キャスティングについては、前作までの主要メンバーは継続する可能性が高いとされています。また、前2作のパターンから考えると、新たな有名俳優の参加も期待できるでしょう。
まとめ
『グランド・イリュージョン』シリーズは、マジックの華やかさと犯罪サスペンスの緊張感が融合した独特の魅力を持つ作品です。確かに物語の論理性や現実味については批判もありますが、エンタメ性の高さは間違いありません。最後の最後で明かされる意外すぎる真相や、テンポの良いストーリー展開は、純粋に楽しめるとして多くの観客を惹きつけてきました。3作目の情報はまだ限られていますが、前2作の成功を踏まえると、さらに大規模なマジックと予想外の展開が期待できるでしょう。続報を楽しみに待ちましょう!