百人一首の勝負に勝つためには百人一首をどれだけ覚えているかや反射神経が決め手になってくると言われています。しかし、全部暗記するのはさすがに難しいです。大量の和歌を覚える百人一首に対して苦手意識がある方も少なくないですよね。今回は百人一首の覚え方で語呂合わせが面白いものを紹介していきます。
百人一首のルール
百人一首の和歌には二つの種類があるのをご存じですか?和歌は五七五のリズムで書かれた上の句と七七のリズムで書かれた下の句の二つです。札には和歌が書かれた読み札と下の句が平仮名で表記された取り札に分かれています。読み手が読む和歌を取り手がなるべく早く取るのが基本的なルールでしょう。
暗唱方法
百人一首の面白い覚え方を語呂合わせなども含めて紹介します。
決まり字
決まり字とは百人一首の和歌の先頭を聞けば分かる和歌のことを指します。一言一句覚える方法より簡単に覚えることができ、素早く取ることが可能です。とても有名な百人一首の和歌で言えばあしびきの…ながながしよをという和歌は「足長おじさん」と言う面白い語呂合わせの覚え方をしてみましょう。他には「嘆きイカ」や「うっかりハゲた」と覚える和歌もあり楽しく覚えられます。
得意札を見つける
漫画「ちはやぶる」では主人公がちはやぶるから始まる和歌を得意札に決めていました。その影響で多くの方がちはやぶるの和歌を知っていると思います。みんなが絶対に知っている和歌を覚えるのも良いですが、自分しか知らない和歌のほうが取れる確率も当然上がります。自分の気に入った和歌を得意札に決めて絶対に取ろうと決めておくと良いと思います。
アプリを活用
読み手がいないと練習ができない百人一首ですが、百人一首アプリを活用すれば簡単に練習できます。アプリ内ではランダムに和歌を読んだり、読むペースを変えることが出来るものも多いです。覚えた和歌と覚えていない和歌を見分け、効率よく暗記が出来るのもアプリのメリットでしょう。実践に近いシチュエーションで練習したい方におすすめです。
年代順
百人一首は語呂合わせの覚え方が基本ですが、面白い歴史を覚えるのも一つの方法でしょう。和歌は歌番号順に年代が進んでいきます。そのため百人一首の和歌と合わせて時代背景も合わせて覚えることが可能です。古典の楽しさを感じられて歴史に興味がある方はぜひ年代や歌人も学んでみてください。
すぐに覚えられる語呂合わせ
百人一首をすぐにでも覚えたい方は、「むすめふさほせ」を覚えましょう。この最初の文字は一首しか存在しないので人より早く取ることができると思います。
- む/むらさめの 露もまだひぬ まきの葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ
- す/住の江の 岸による波 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ
- め/めぐり逢ひて みしやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな
- ふ/吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふなむ
- さ/さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづこも同じ 秋の夕暮れ
- ほ/ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば だ有り明けの 月ぞ残れる
- せ/瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ
百人一首を覚えるコツ
和歌はリズムが重要なので声に出して練習すると覚えやすいと思います。九九を覚えるような感覚ですらすら言えるまで練習してみましょう。語呂合わせなども含め和歌を覚えてきたタイミングで、上の句を聞いて下の句が頭の中で出てくるか確かめることがとても効果的です。
まとめ
百人一首の覚え方のコツと語呂合わせが面白いものを紹介しました。今回紹介した4つの覚え方以外にも和歌を自分の好きなものに関連させて覚える方法もあります。百人一首に触れる機会は学校やお正月シーズンに必ずと言っていいほどあると思います。家族や友人と楽しめる百人一首を自分に合う暗記方法で楽しく覚えてみましょう。