ゲームの種類によって1人でも大人数でも楽しめるトランプゲーム。お盆や年末年始に帰省し、家族でトランプゲームを楽しみたい人もいるのではないでしょうか。今回この記事では、複数人で遊べるトランプゲーム「カナスタ」について紹介していきます。
カナスタとは
カナスタとは、トランプで遊べるゲームの1つです。手札を使って組み合わせを作り、得点を競うゲームになります。ラミーと異なる点は、組み合わせに「4,5,6」などの連番役が無いところです。
スペイン語でカナスタの意味は「かご」。1939年にウルグアイの首都モンテビデオに住むアルベルト・セラートとセグンド・サントスが、共同でゲームを開発。その後、南米で広まっていき、1950年代にアメリカで大流行しました。
プレイできる人数
カナスタをプレイできる人数は2~6人までとなっています。基本的には4人となっており、パートナーがいない2人プレイも人気です。
必要なカード
カナスタは、ジョーカーを含めたトランプ54枚を2組使用した、計108枚を使用します。
カナスタのルール
カナスタのルールについて紹介します。
役について
カナスタは、同じカードの組み合わせを作っていくゲームです。
「8・8・8」など同一ランクを3枚以上組み合わせたものをメルドと言い、7枚以上になったメルドをカナスタと言います。
手札にメルドがあれば公開して自分の前に置けます。メルドは1つにつきワイルドカード以外を最低2枚必要です。また、メルド1つにワイルドカードは3枚までとなっています。
カードの得点
カードの得点をすべて足した値がメルドの得点になります。各カードの点数は以下の通りです。
カード | 得点 |
ハートとダイヤの3 | 0 |
スペードとクローバーの3、4、5、6、7 | 5 |
8、9、10、J、Q、K | 10 |
A、2 | 20 |
ジョーカー | 50 |
メルドが公開可能な最低点
最初に公開可能なメルドは、現在の持ち点によって最低点が決まっています。最低点はボーナス点を含まない点数となっており、最低点を超えていないと公開できません。各最低点は以下の通りです。
持ち点 | 最低点 |
マイナス | 15 |
0~1495 | 50 |
1500~2995 | 90 |
3000以上 | 120 |
ボーナス点について
カナスタを作ると、ボーナス点が加算されます。加算得点は、ワイルドカードを使用した場合は300点、1つも使用しなかった場合は500点です。
特殊カード
カナスタの特殊なカードをそれぞれ紹介します。
ワイルドカード
2とジョーカーはワイルドカードです。3以外のメルドに使用可能です。2を3枚集めてもメルドにならないので注意しましょう。
赤の3
ハートとダイヤの3は、点数がありません。また、メルドにも構成できません。その代わり、単独で公開でき1枚100点加算されます。赤の3すべてを獲得して公開できれば得点は800点です。赤の3を公開したチームが1つもメルドが無いままプレイが終了した場合、ボーナス点がマイナスになります。
黒の3
スペードとクラブの3を合わせたメルドは上がる時のみ公開可能。黒3のメルドはワイルドカードを使えません。
勝利条件
プレイを繰り返し、先にチームの合計得点が5000点に到達したチームが勝利です。
カナスタの遊び方
カナスタの遊び方について紹介します。ここでは基本的な4人プレイでの遊び方を紹介していきます。
カードを配る
テーブルで向かい合うプレイヤー同士がチームになります。各プレイヤーにシャッフルしたカードを11枚配ります。
配り終わったら山札から1枚を捨て札として山札の横に表向きで置きます。捨て札の1枚目がワイルドカードや3の場合、出なくなるまで捨て札に積んでいきます。
プレイヤーの手札に赤の3があるときはすべて公開し、公開した枚数分を山札から手札に加えます。
各プレイヤーの行動
最初に行動するプレイヤーを1人決め、時計回りに順番が回っていきます。順番が来たプレイヤーは以下のようにプレイします。
1.山札または捨て札からカードを加える
順番が来たプレイヤーは「山札から1枚引く」または「捨て札すべてを手札に加える」ことが選択可能です。捨て札を取得するための条件は別項目で解説していきます。
山札から1枚引いた時、そのカードが赤3の場合は公開し、もう一度山札から1枚引きます。
捨て札の中に赤3がある場合は、手札に加えた後に公開します。この時、山札からの補充は行いません。
2.メルドの公開
手札からメルドを公開するか、パートナーのメルドに追加できます。
3.手札を捨てる
手札から1枚、捨て札に置きます。ワイルドカードを置いた場合、捨て札を取得できないフリーズ状態を示すために横向きで配置します。
4.次のプレイヤーに順番が移動
次のプレイヤーの行動順になり1~3を行います。以降プレイヤーを回しながら繰り返していきます。
捨て札を加える時の条件
捨て札を加える条件は「1番上の捨て札と手札でメルドを作る」「既存のメルドに1番上の捨て札を追加する」のどちらかです。
「チームがメルドを作成していない時」や「捨て札に赤の3やワイルドカードがある時」は、通常は捨て札を手札に加えられません。しかし、手札の2枚と1番上の捨て札でメルドを作れる場合は捨て札を取得できます。
プレイの終了
チームがカナスタを公開している状態でプレイヤーの手札が無くなると、上がりでプレイを終了できます。上がったチームは100点のボーナスを加算し、一度に全部のメルドを公開して上がるとさらに100点加算されます。上がってよいかをパートナーに聞くこともできますが、その場合はパートナーの指示に従わないといけません。
また、プレイヤーが上がらずに山札が尽きた時もプレイ終了になります。
得点の計算
各プレイヤーは「メルドの得点」と「ボーナス点」を合計し「手札にあるカードの点数」をマイナスします。その値をパートナーと合計した値が1プレイで得たチームの得点です。
合計が先に5000点に到達したチームが勝利になります。
まとめ
今回は、トランプゲーム「カナスタ」のルールや遊び方について解説しました。最初はカナスタが複雑なルールに感じるかもしれませんが、何回かやって慣れると気軽に楽しめるゲームです。
今回は4人での遊び方を紹介しましたが、4人以外で遊びたいと思っている人は調べてみてください。興味のある方は、この機会にカナスタを遊んでみてはいかがでしょうか。