川瀬将義(かわせ まさよし)名人は、2025年現在、八段の段位を持つトップクラスの競技かるた選手です。
第68期から第70期にかけて競技かるた名人位を3連覇し、2024年には全日本選手権大会、全国選抜大会を制して「三冠」を達成しました。
この記事では、川瀬将義の大学や地元、結婚しているかどうか?について詳しく紹介していきます。
競技かるたとは?
競技かるたは、競技かるたのルールにもあるように、小倉百人一首の和歌を取り合う競技です。読手が上の句を読み上げ、その下の句に対応する札を相手より先に取ることで得点を競い合います。
使用する札は50枚で、試合開始時に自陣25枚を早く取った方が勝利となる勝負です。
ただ早くとれば言いという訳ではなく、札の位置の暗記、戦略的取り方といった要素が求められ、肉体・記憶・判断の総合力が問われるスポーツ競技です。
競技かるたの称号
競技かるたにおける称号は、主に毎年1月に近江神宮で開催される最高峰の大会「名人位・クイーン位決定戦」の勝者や、特定の功績を収めた選手に与えられる特別な名称です。
2025年時点で存在する主な称号と、その条件は以下の通りです。
三大称号(現役王座)
その年の競技かるた界の頂点に立つ選手に与えられます。
- 名人(めいじん): 男子選手(A級四段以上)の日本一に与えられる称号。
- クイーン: 女子選手(A級四段以上)の日本一に与えられる称号。
- 準名人・準クイーン」準優勝した挑戦者、または前年度保持者に与えられる称号。
「称号」は大会の優勝者に与えられる期間限定(永世を除く)の呼称であるのに対し、「段位(初段〜十段)」は個人の実力を示す永久的な資格です。
表彰による特別な呼び名
特定の大会を制覇した選手に対し、慣習的あるいは表彰規定に基づき呼ばれるものです。
同一年度内に「名人位」「全日本かるた選手権大会」「全国選抜かるた大会」の3つのメジャータイトルを全て獲得した選手に贈られる名称が「三冠王」です。
川瀬将義(第70期名人)
川瀬将義(かわせ まさよし)さんは、競技かるた界を代表する名人であり、第68期〜70期名人として頂点を守り続けている実力者です。A級八段の地位を保持し、国内最高峰の名人位戦でも常に優勝候補に名を連ねています。
出身地
川瀬さんは、1994年に愛知県知立市で生まれ、幼少期から百人一首に親しみ、4歳で競技かるたのプレイを始めました。小学1年生のときに、競技かるたの大会で優勝したという経歴があります。
約25年にわたる競技経験を経て、トッププレイヤーとして長きにわたり多くの強豪と戦い続けています。
名人位戦における快進撃
川瀬さんは2022年の第68期名人位戦で初めて名人位を獲得し、その後も防衛を重ねて連覇を果たしています。
また、2024年には競技かるた界の3大タイトル(名人・全日本選手権・全国選抜)をすべて制覇するという快挙を成し遂げました。これは業界での約28年ぶりの歴史的偉業とされ、今後の活躍も注目されています。
名人戦は全日本かるた協会主催の公式戦で、3本先取制の真剣勝負。相手の一手を読みつつ、詠みあがる札を瞬時に捉える集中力と反射神経が勝敗を左右します。
川瀬将義の高校は?
川瀬将義さんは愛知県出身で、中高一貫教育の海陽中等教育学校に進学しました。この頃の全寮制の学生時代にも、競技かるたの活動は継続していました。しかし、中高生時代にはサッカー部にも所属していたとされ、かるたから離れていた時期もあるようです。
川瀬将義の大学について
高校卒業後、川瀬さんは東北大学に進学し、同大学のかるた会に所属して競技活動を続けました。
東北大学では学部での学びを終えた後、さらに大学院に進学しています。研究分野は生命科学系で、学業と競技活動を両立しながら自らの技術と研究を高めました。
大学在学中の競技かるた活動は、彼のプレースタイルや対戦戦略が磨かれる大きな転機となったのです。
大学卒業後
競技かるたは賞金が少ない大会がほとんどのため、生活と両立させることが難しいスポーツのひとつです。
川瀬さんは企業に勤める会社員として働きながら、競技かるたの活動を継続しています。これは多くのトップ選手が選ぶ現実的なキャリアモデルでもあります。
東北大学院を卒業した後はIT企業でCRMやビジネス開発に関わるなど、専門的な職務に従事しています。
このように、競技かるたのトップとしての活動と企業で働く現代人としての生活を両立する姿は、多くの若手選手の模範となっています。
川瀬将義は結婚している?
川瀬将義さんは2021年に結婚しており、妻は奈津美さんという同級生の方です。二人は東北大学時代のかるた会の同期であり、大学時代から共に競技に打ち込んできた仲です。
2021年に結婚式は親族のみで執り行われ、現在は神奈川県に移り住み、一緒にYoutubeチャンネルを開設し、二人三脚で互いに支え合いながら、競技活動や普及に携わる日々を送っています。
競技かるたと川瀬将義の役割
川瀬将義さんは競技かるた界において単なる選手を越え、普及活動や次世代育成にも力を注ぐ存在として知られています。YouTubeやSNSでの発信、ウェブコミュニティ運営などを通じ、「スポーツとしてのかるた」の価値を広めています。
彼の目標は、永世名人(5期連続名人)達成とともに、競技かるたのプロ化を実現することです。これは競技人口や競技環境の向上につながる未来像として注目されています。
名人としての技術・理論・戦術の革新はもちろん、日常生活や家庭との両立のあり方も含め、川瀬将義は現代競技かるたを象徴する選手のひとりといえるでしょう。
まとめ
第70期名人として競技かるた界の頂点に立つ川瀬将義名人は、愛知県出身です。幼少期から競技かるたに親しみ、学生時代を経て実力を磨き上げたトップ選手です。
川瀬将義さんの大学は東北大学で、そこでかるた会に参加したことで競技かるたに本格復帰し、理論と実戦の両面で大きく成長しました。
現在は会社員として働きながら競技を続け、名人位を複数回防衛するなど輝かしい戦績を残しています。Youtubeチャンネルを立ち上げ、積極的に競技かるたの普及を行っています。今後の活躍も楽しみな選手です。









