英国オックスフォード、テムズ河で舟遊びをしながら少女たちに語られたトランプの国の物語。不朽の名作として現在でも世界中で愛されているのが「不思議の国のアリス」です。この記事では、その不思議の国のアリスについてや不思議の国のアリス 登場人物を一覧にして、あらすじや原作などもご紹介していきます。
不思議の国のアリスの誕生秘話
イギリスでは、19世紀に入るとピクニックが大流行します。そんな人気のピクニックですが、退屈に感じてしまう数学者のCharles Lutwidge Dodgson(チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン)。そのドジソンがピクニックに行き、知人の少女Alice Pleasance Liddell(アリス・プレザンス・リデル)をモデルにし、空想の世界へ迷い込んでできあがった物語が「不思議の国のアリス」だったのです。そして、その物語を手書きでアリスへプレゼントすると、知人たちから出版するよう勧められるのでした。
数学者にピクニック、知人の少女におとぎ話と、なんだか不思議な組み合わせですね。
不思議の国のアリス 登場人物 一覧
原作の不思議の国のアリス 登場人物は多彩なことでも有名です。中には当時の著者とモデルとなったアリスの共通の知人や当時の著名人であったり、言葉遊びから創作されたものだったりします。言葉遊びから創作された名前の由来については当時の慣用表現や当時の文化を知ることでより理解でき楽しめるでしょう。それでは不思議の国のアリス 登場人物を見ていきましょう。
- アリス:7歳くらいの少女で、好奇心は強いが礼儀正しく優しい子。ほんの少し空想癖と勉強をひけらかす部分もある。
- 白ウサギ:アリスが最初に目にして追いかけるウサギ。臆病で日和見主義。
- 芋虫:キノコの上の青虫で、アリスのことをあれこれ問いただすが、会話は噛み合わない。
- 公爵夫人:気分屋で気難しい醜い夫人。なぜかアリスの発言に教訓を見出したがる。
- 公爵夫人の赤ちゃん:泣き声の変わった赤ちゃんで、いつの間にか子豚に変わってしまう。
- チェシャ猫:神出鬼没な体をもつ、ニヤニヤ笑う夫人の飼い猫。
- 三月ウサギ・いかれ帽子屋・眠りネズミ:おかしなお茶会の、メンバー。
- ハートの女王:「首をはねろ!」が口癖のトランプの女王。
- 代用ウミガメ:涙もろい元ウミガメ。
不思議の国のアリスの原作とあらすじ
不思議の国のアリスの原作とあらすじについて見ていきましょう。
不思議の国のアリスの原作
不思議の国のアリスの初版は1865年のことです。著者は数学者ドジソンのペンネームであるLewis Carroll(ルイス・キャロル)。挿絵はJohn Tennie(ジョン・テニエル)が担当しました。
不思議の国のアリスが販売されると、瞬く間に人気を博しました。その後何度も版を重ね、世界中の言語に翻訳され、さまざまな形となって現在も愛され続けているという訳です。
不思議の国のアリス あらすじ
ある日、アリスとお姉さんが芝生で午後のひと時を過ごしていると….洋服を着込んだ白うさぎが懐中時計を覗き込みながら大慌てで目の前を通り過ぎていきます。退屈していたアリスはその白うさぎを追いかけて穴に落ちてしまいます。落ちた先の広まで、小さい扉と鍵を見つけたアリス。その後アリスは小瓶の薬を飲んで小さくなったり、ケーキを食べて大きくなったり大忙し。そんな状態に泣き出した大きなアリスの涙は池を作り出し動物たちが集まってきます。そんな動物たちはアリスの飼い猫の自慢話を怖がって逃げ出してしまいます。白うさぎにメイドと勘違いされてしまったアリスは、白うさぎの家から、青虫の森を抜け公爵夫人の家へとたどり着きます。公爵夫人の家の中では、コックが皿を投げつけていたり、預かった赤ちゃんは豚になって森へ逃げてしまったり…。アリスはチェシャ猫の言葉を受けて、いかれ帽子屋のお茶会へ出向きます。
しかしアリスはお茶会に飽きてしまい、木立のドアをくぐります。最初の広間に戻り、扉を開けるとそこはハートの女王の庭でした。女王が開いたクロッケー大会では、参加者がどんどん死刑にされていきます。そんな中、アリスはお使いを頼まれ、お使い先でウミガメと話しこんでしまいました。そんな中、ハートの女王のタルトを盗んだジャックの裁判が始まり、納得のいかないアリスはその裁判を批判します。そんなアリスに次々とトランプ兵が飛びかかり…..目を開けるとそこは、芝生の庭でお姉ちゃんの膝枕の上にいました。
まとめ
いつまでたっても色褪せることの無い不朽の名作「不思議の国のアリス」。動画もいいですが原作もぜひ読んでみてください。登場人物のバックグラウンドや裏話がわかるとさらに楽しくなりますよ。