安土桃山時代より日本で親しまれているカードゲーム、花札。3人で遊べる「花合わせ」は花札の中でも特別愛されているゲームの一つですよ。
今回は花合わせについて紹介します。
花札 ゲーム 花合わせとは
花合わせとは、原則3人で遊ぶ花札の遊戯の一つで、手札の花と場札の花を合わせてそれを自分の札とし、得点を競う遊戯です。
古くは花札一般を指した言葉でもあった花合わせ、時代の流れの中で他のゲームの影響で役が追加されたりしたこともあり、現代の花合わせは決して簡単とは言えないゲームになっています。ただ、遊び方を覚えれば大人も子供も混ざって楽しく遊べるゲームですよ!
花札 ゲーム 花合わせ 遊び方
まずは花合わせを始める準備を行います。最初に「親」と参加者の席順を決めますよ。
(以下、画像引用:FMVゲーム)
親の決め方
親「めくり札」で決めます。3人で山札を一枚ずつめくり、一番月の数字が大きい人がが親となります(一番月の数字が少ない人でもOK)。
ちなみに親の右隣の席のプレイヤーは「ナカ」、左隣の席のプレイヤーは「ビキ」と呼びます。
札の配り方
花札を配るのですが、この配り方にも決まりがあり、まずビキ、ナカ、親の順番に裏返したまま4枚ずつまとめて配り、次いで場(中央)に表向きに3枚置きます。
ここまで終わると、またビキ、ナカ、親に、今度は3枚ずつまとめて配り、その後、場に3枚配ります。中央に置かれた札は場札と呼びます。残った札を束にして、準備完了です。
ゲーム『花合わせ』の開始
それでは準備が整いましたので、花合わせをプレイしていきましょう!
①親から反時計回りにゲームを進める
花札にはそれぞれ1月から12月のいずれかの月が設定されており、花合わせというのは手札と場札の同じ月の札を合わせ取って点数を得ていくゲームです。
各月の絵柄については、以下の記事を参考にしてくださいね。
準備が完了したら、親からゲームスタート、順番は親、ナカ、ビキと反時計回りに進めます。
各手番で手札と場札を合わせ取った後は山札から1枚めくり、その札と場札で合わせ取れる札がある場合はそれも合わせ取ります。
取れる札が無かった場合は、以下のようにめくった札を新たな場札として場に置きます。
「手札と場札で合わせ取る→山札と場札で合わせ取る」で1手順完了、手札と場札で合わせ取れない場合は代わりに手札から一枚場札に置き、山札を一枚めくります。
山札と場札で合わせ取れる場合は、合わせ取り、取れない場合は場札に加えます。
②手札がなくなればゲーム終了
親から順番に各プレイヤー7回ずつ進めると手札が全て無くなるので、そこでゲーム終了。
さて、このゲームは点数を競うゲームなのですが、点数は合わせ取った札自体の点数とそれらで完成した役によって得ることができます。
花札には1点札(カス札)、5点札(短冊)、10点札(種)、20点札(光)があり、各月にはそれぞれに対応した札が設定されています。
役については柳を除く短冊札9枚のうち7枚を集めると「七短」という役で40点、5枚ある20点札を全て集めると「五光」という役で200点といった具合です。
役は下のページも参照してくださいね。
「花合わせ」の役一覧 花札forモバイル (cardgamebattle.com)
③点数計算
取札の合計点はシンプルにそれぞれの点数になりますが、出来役の合計点はそれぞれ他のプレイヤーから貰うことが出来る点数です。
出来役の計算方法
60点の役を完成させていれば、他の二人から60点ずつ貰えるというわけです。
勿論他のプレイヤーが役を完成させた場合は、その分支払わなければなりませんよ。
上の例でいうと、
- あなた:60点の出来役。相手1はあげる点数がないので-60点。相手2には40点あげなければならないので、60-40=20点をもらう。合計80点
- 相手1:出来役なし。あなたと相手2の出来役合計100点分マイナス。
- 相手2:40点の出来役だが、あなたに40点をもらい60点あげなければならないので、40-60=-20点を引く。合計20点
取札の合計点
取札の計算は一枚ずつそれぞれの札の持つ点数を加算していきます。
それらの計算を終えた後、最後に基準点となる88点を引いて、札点を出します。
上記の例でいうと、
- あなた:取札の合計106点-88点=18点
- 相手1:取札の合計91点-88点=3点
- 相手2:取札の合計67点-88点=-21点
役点と札点の合計点数が最も高い人がそのゲームの勝ちとなります。
花合わせは複数回(公式には全12回)対戦を行い、全てのゲームの合計点が多い人が勝者となるのですが、各ゲームの勝者は次のゲームの親となりますよ。
ローカルルールも多数あり
花合わせにはローカルルールも多数あります。
ゲームの開始前、手札を配った後に手札の7枚、ないし6枚が1点札の場合、特殊な役が成立し、他のプレイヤーから役の点数を貰うかわりに役が成立したプレイヤーの手札が他のプレイヤーにとっての場札となる、というルールは割りとメジャーなようです。
他のプレイヤーから手札を場札として合わせ取られた場合、取られたプレイヤーは終盤に手札が足りなくなってしまいます。
その場合は、順番が来ても山札と場札を合わせるだけになってしまいますよ。
最後に
今回は花合わせのルール、遊び方について紹介しました。
長く愛される国民的ゲーム、花合わせ。皆さんもぜひ一度遊んでみてくださいね。