株札とは江戸時代から続く、伝統的なカードゲームとも表現できます。今回はおいちょかぶの株札でのルールと、花札やトランプでの遊び方をご紹介します。
(アイキャッチ画像の引用:任天堂)
おいちょかぶとはどんな遊び?
株札は花札と似た形状の札で、1~10までのものが4セットずつあります。その札を2枚または3枚足した数の、一の位が9を最強として、親(胴元)と子で勝負する遊びです。
おいちょかぶのゲームの進め方
ここからは株札のおいちょかぶのルール、ゲームの進め方をご紹介します。
胴前の決定
まずは胴前(子の賭けられる点数の限度)を決めます。例えば50点と決めた場合、子の一人が30点、二人目が15点を賭けた場合、三人目は5点までしか賭けることができず、四人目以降は賭けることができなくなります。
親決め
親決めは株札を山にして、一人ずつめくり9に近い人を親とします。同数の場合めくり直します。
札を切る
親が札を切ります。その後子の一人が札を二分し上下を入れ替え(「のぞむ」と呼ぶ)親に札を返します。
場札の配布
親が自分から見て右から順に4枚、表向きに札を配ります。更に自分用に札を一枚伏せて置きます。
子の賭け
子が任意の場札に点数を張ります。複数の場札に賭けることもできます。
二枚目の札を配布
親が馬札の右から順に、二枚目の札(打ち札)を裏向きに配ります。子はその札を見て、三枚目(決め札)がいるか(「いる」「もう一丁」などと言う)いらないか(「いらない」「通(つう)」などと言う)を決めます。この時合計の一の位が3以下なら必ず配り、7以上なら配れないというルールがあります(二枚とも同じ数の場合、アラシを狙えるため例外)。三枚目の札がいると言われた場合、親は表向きに三枚目の札を配ります。なお四枚目をもらうことはできません。
親札を配る
場札4枚に三枚目(二枚目)を配り終わったら、親の札を表にして二枚目の札を配ります。その後三枚目を配るかどうか決めますが、子と同様に合計の一の位が3以下なら必ず配り、7以上なら配れないというルールがあります(こちらもアラシを狙うための例外あり)。
勝負
親と子、それぞれ合計数の一の位が9に近いほど強く、その数字により勝敗を決めます。同数の場合、引き分けになりますが親の勝ちとするルールもあるので事前に決めておきましょう。
親が勝った場合子の賭けた点数を取ることができ、子が勝った場合賭けた点数と同じだけ親から取ることができます。
親の交代
既定の回数行う、親の点数がなくなる、胴前が倍になった、親の札が5以下だった場合は親を交代します。ここまでがおいちょかぶのゲームの進め方です。
おいちょかぶの特別な役
花札の花合わせ(ばかっぱな)と同様においちょかぶにも特別な役があります。
クッピン(親のみ)
9と1の組み合わせとなった場合、無条件で親の勝ちとなります。三枚目を引くと無効になります。
シッピン(子のみ)
4と1の組み合わせとなった場合、無条件で子の勝ちとなります。こちらも三枚目を引くと無効になります。
アラシ
三枚とも同じ数字となった場合、アラシと呼ばれる役で親でも子でも勝ち、三倍の点数をもらうことができます。親子ともにアラシになった場合は三枚の合計の一の位が一番大きい人の勝ちとなります。3が三枚揃ったものをオオアラシやアラシカブと呼び五倍勝ちとするルールもあります。
おいちょかぶは花札やトランプでも遊べる?
おいちょかぶは株札がなくても花札やトランプで遊ぶことができます。花札の場合、雨(11月)と桐(12月)を省いた40枚を使用すれば可能ですし、トランプなら「J」「Q」「K」とジョーカーを省けば株札の代用として遊ぶことができます。
まとめ
今回はおいちょかぶについて、ルールやゲームの進め方、花札やトランプでの遊び方をご紹介してきました。おいちょかぶ、株札とはシンプルなルールながらも、駆け引きを楽しむことができるゲームです。人数が集まった時にはぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか?