『不思議の国のアリス』原作は怖いって本当?ディズニー作品との違いは?
ディズニー映画でも知られる『不思議の国のアリス(アリスインワンダーランド)』ですが、実は原作があり、しかも口コミでは「不思議の国のアリスの原作は怖い」といわれているのをご存知ですか。
そこで今回は不思議の国のアリス 原作 怖いのはどういった点なのか、あらすじをまとめながらわかりやすく解説していきます。
不思議の国のアリスとはどんな話?
不思議の国のアリスは1865年にイギリスの数学者チャールズ・ラトウィッジ・ドドソンがルイス・キャロル名義で書き下ろした児童小説です。
少女アリスが白ウサギを追いかけて不思議の国に迷い込み、喋る動物や動くトランプなど、さまざまなキャラクターと出会いながらその世界を冒険する様子を描いています。
キャロルが知人の少女アリス・リデルのために即興でつくって聞かせた物語がベースになっています。
不思議の国のアリス 原作 怖いと言われるのはなぜ?
不思議の国のアリス 原作 怖いと言われるのはなぜでしょうか。まとめていきます。
不思議の国のアリスの概要
アリスがお姉さんの膝枕でウトウトしていると、服を着て人間の言葉を話す白いウサギが懐中時計で時間を気にしながら慌てて走っていきます。
白ウサギが気になったアリスは、その白ウサギの後ろを追いかけているうちに巣穴に落ちてしまいます。その巣穴の奥に広がっていたのは、なんとも奇妙な地下の世界でした。
謎の飲み物で体が大きくなったり小さくなったり、ドアノブや花や動物が喋ったり、そのほかにもたくさんの奇妙なことが起こります。
そしてトランプ王国の女王から理不尽な裁判にかけられ、「首をはねろ!」と何度も言われたり。とにかく不思議な世界なのです。
「どうせトランプでしょ、怖くないわ」とアリスが言うと、ハラハラとトランプ(トランプ兵)が降ってきて、お姉さんの声で目覚めるアリス。すべてはアリスの夢なのだったのです。
大まかにまとめるとこのようなストーリーです。
不思議の国のアリス 原作 怖いと言われる理由①イカレタキャラクターたち
登場人物がイカレタキャラクターたちで構成されています。
- 気が狂っている三月ウサギと帽子屋
- 不気味な笑顔と柄のチェシャ猫
- ぶっきらぼうな公爵夫人
- 説教じみたアオイモムシ
- ことあるごとに「首をはねろ!」と命令するハートの女王
- 女王に忠実でロボットのようなトランプの兵隊
このように基本的にストレートに「このキャラクターが好き!」とは言いづらいキャラばかりが登場する作品です。
不思議の国のアリス 原作 怖いと言われる理由②アリスが体験する出来事
不思議の国のアリスが狂気じみているという声も上がるほどであり、主人公アリスが体験する出来事も不気味というか、すっきりしないものばかりです。
- 「私を飲んで」と書かれた小瓶が置いてあったり
- 体を大きくされて拘束されたり
- 体を小さくされて涙の海で溺れさせられたり
- 地下の国を治めるハートの女王に「狂ってる」「首をはねろ!」と何度も言われたり
- 「狂ったお茶会」で、白うさぎの懐中時計に帽子屋たちがバターやジャムを塗りたくって壊してしまったり
このように大部分が狂気じみた出来事しかないのです。体の大きさが大きくなったり、小さくなったりと不思議な世界観の物語ですが、これがもとに不思議の国のアリス症候群という名の病気があるのはご存じだったでしょうか?
映画は2作品の合体
実は、ディズニー映画『ふしぎの国のアリス』は今回紹介した『不思議の国のアリス』とその続編である『鏡の国のアリス』という2つの作品がミックスされ、さらに大衆が親しみやすいように再編されて映像化されています。
こうしたことから原作に従いながらもうさぎの登場シーンを長くしたりしてみんなが楽しめる作りになっているわけです。
最後に
今回はディズニー映画でも知られる『ふしぎの国のアリス』の原作、不思議の国のアリス 原作 怖いについてなぜそう言われるのか調査、まとめてきました。
児童小説でありながら“そのためだけ”に描かれたわけではない原作は非常にホラー的な要素もふんだんに盛り込まれているようでした。
とはいえ100年以上も愛読されている作品なので、映画しか見たことない、と言う方はぜひ手にとってみて欲しい作品です!