トランプのゲーム『バルビュ(Barbu)』はおもにヨーロッパで遊ばれているゲームです。日本では決してメジャーとはいえませんが、やってみると面白いとの声は多数あります。この記事ではバルビュ(Barbu)のルールや遊び方について詳しく解説していますので、参考にしてぜひ遊んでみてください。
バルビュ(Barbu)ルール
バルビュ(Barbu)は4人で遊ぶのがおすすめのゲームです。ルールとしては必ず4人でなくてはならないわけではありませんが、4人程度の人数が一番楽しめるでしょう。
必要なものはトランプ。ジョーカーは抜いて52枚を使用します。ヨーロッパでは本来32枚のカードで遊ぶので、ヨーロッパ気分をより味わいたい場合は2~6を抜いて遊んでください。
カードの強さは強い順にA→K→Q→J→10→9→8→7→6→5→4→3→2です。
バルビュ(Barbu)遊び方
バルビュ(Barbu)は7種類のゲームルールがあり、それを順に選んで遊ぶゲームです。本来はプレイヤー全員が7種すべて選んで終了なので、4人であれば28回ものゲームとなります。それだと非常に時間がかかってしまうので、ルールの数を減らしたり、1人3回ずつ選んで終わりにしたり、短縮しても楽しめるようです。
ここからはバルビュ(Barbu)の遊び方を詳しく説明します。
ゲームの準備
まずディーラーを決めます。ディーラーの決め方は自由ですが、1ゲームごとに隣の人に交代していきましょう。
ディーラーがゲームを決める
ディーラーはすべてのカードをプレイヤーに配り、自分の手札を見てから遊ぶゲームのルールを7種類の中からひとつ決めます。
得点がマイナスになるゲームは5種類です。
- ノートリック
- ノークイーン
- ノーハート
- ノーハートキング
- ノーラストツー
得点がプラスになるゲームが2種類あります。
- 切り札
- ドミノ
1度選んだルールを再び選ぶことはできないため、このルール決めは非常に重要です。ゲームのルールと遊び方は以下で紹介します。
ダブルの宣言
ゲームが決まったら、ディーラーの左隣から順に1度ずつ、ダブルの宣言を行うことができます。切り札ゲームの場合は切り札が決まってから、ドミノの場合は最初の数字が決まってから宣言してください。
ダブルは、特定のプレイヤーに対して宣言します。何人に宣言しても良いですが、ディーラーだけは1人にしか宣言できません。ダブルはゲーム終了後の点数計算の際に影響します。
得点がマイナスになるゲームの遊び方
5種類ありますが、基本的な遊び方は他のトランプゲームでも行われるようなトリックテイキングゲームです。
トリックテイキングゲームの遊び方
ノーハート、ノーハートキングを選んだ場合、ハート以外のカードを持っている人はリードにハートを出すことはできません。
最初はディーラーが1枚リードカードを出します。
その後反時計回りに1枚ずつカードを出しますが、このとき出すカードは、リードと同じスートにします。ない場合のみ違うスートを出してください。
全員1枚ずつ出したら終了です。トリックの勝者はリードと同じスートで、最も強い数字を出した人です。勝者は場に出たカードを獲得し、次のトリックのリードカードを出します。
手札が無くなるまで繰り返してください。
得点一覧
以下のような得点となります。
| ゲームの名前 | 得点 |
| ノートリック | トリックの勝者は―2点 |
| ノークイーン | Qを1枚とるごとに―6点 |
| ノーハート | ハートを1枚とるごとに―2点、ハートのAだけ―6点 |
| ノーハートキング | ハートのKをとると―20点 |
| ノーラストツー | 最後のトリック勝者は―20点、最後から2つ目のトリック勝者は―10点 |
得点がプラスになるゲームの遊び方
得点がプラスになる2種類のゲームのルールを説明します。切り札ゲームはトリックテイキングゲームで、ドミノは七並べのようなゲームです。
切り札ゲームの遊び方
まずディーラーが切り札のスートを宣言してスタートです。ディーラーがリードとなる任意のカードを1枚出してトリックテイキングゲームをしますが、この時出すカードは必ず以下の順で選んでください。
- リードされたスートのカード(リードが切り札の場合は、場にあるカードより強い数字のカードを選ぶ)
- 切り札のスートで、場にあるカードより強い数字のカード
- その他のカード
トリックの勝者は+5点を得ることができます。
ドミノの遊び方
まずディーラーが最初の数字を宣言します。七並べであれば7ですが、バルビュ(Barbu)では任意の数字で良いです。そして、ディーラーから時計回りにプレイします。
プレイの内容は以下の通りです。
- 宣言された最初の数字と同じ数字のカードを1枚出す
- これまで出たカードと同じスートで、数字が1つ違うカードを出す
- パス(①も②もできない場合のみ)
手札が全てなくなったら上がりです。
上がった順に点数が付きます。1位は+45点、2位は+20点、3位は+5点、4位以下は-5点です。
ダブルの得点を計算
ダブルを宣言した人とされた人の得点差を計算し、加算します。
例えば、ノーラストツーでAさんがBさんにダブルを宣言し、Aさんが―20点、Bさんが-10点を得ていた場合について説明します。
AさんとBさんではAさんの得点が低く、得点差は10点ですね。なので、Aさんの得点は、-20点から得点差の10を引いて―30点、Bさんは―10点に得点差の10を足して0点となります。
ここで、BさんからもAさんにダブル宣言をしていた場合には、さらにAさんは-10点、Bさんは+10点となります。
最終得点
ゲームを一通り遊び終えたときにすべての点を合計し、高得点だった人が勝者です。
それぞれのゲームごとに得点が違いますし、ダブルの宣言があればさらに得点計算が必要になります。そして、通常のルールであれば4人が7種類のゲームを選択するので28回も行われます。複雑なので、得点表のようなものを用意して記録しておくと良いと思います。
まとめ
バルビュ(Barbu)はルール通りに行うととても時間がかかるゲームですが、省略して行っても十分楽しめそうなゲームだと思います。人数も4人程度であれば遊べ、必要なものはトランプだけ。遊び方も比較的簡単なので手軽にできるのではないでしょうか。ルールを覚えてぜひやってみてください。









