様々なゲームが開発され、ゲームによっては1人から大人数まで遊べるトランプゲーム。お盆休みや正月休みに帰省して、親戚や家族でトランプゲームを楽しむ予定の人もいるのではないでしょうか。今回この記事ではトランプゲーム「ハムレット」について紹介していきます。
ハムレットとは
トランプゲーム「ハムレット」とは、3人で遊べるトリックテイキングゲームです。トリックテイキングゲームとは、小さな勝負(トリック)を繰り返し、ポイントを獲得(テイキング)していくゲーム性を言います。
ハムレットでは、1ラウンドにつき11回のトリックが行われます。ラウンド開始時に前回ラウンドで獲得したトリック数によってハムレット役とローゼンクランツ役、ギルデンスターン役にそれぞれ別れます。この役柄によってトリック獲得時の得点が変わるため戦略性が高くなっています。
使用するカード
ハムレットで使用するトランプカードは各マークの2~6のカードを抜き、ジョーカーを1枚加えた33枚のカードを使用します。
事前に準備するもの
ハムレットをプレイするにあたって事前に準備しておいたほうが良いものは「メモ帳」です。メモ帳には、ラウンドごとに「to be」と「not to be」のどちらだったかを記載し、ラウンド終了後に獲得したトリック数を一覧で記載しておくと、計算がしやすくなると思います。また、トリック数のカウントを覚えられない人は、トリックが終わるたびに正の字でカウントしていくとよいでしょう。
役柄の3人は何者?
役柄の3人はシェイクスピア作の悲劇「ハムレット」に登場する人物です。悲劇「ハムレット」は、デンマーク王子ハムレットが父王を毒殺して王位に就き、母を妃とした叔父に復讐する物語です。
ローゼンクランツとギルデンスターンは、ハムレットの幼馴染です。ハムレットの奇行の原因を探るよう命じられ、ハムレットを監視します。しかし、2人はハムレットの策略に巻き込まれてしまい最終的に処刑されてしまいます。
ハムレットのルールを紹介
ハムレットの得点方法や勝利条件などのルールを紹介します。
カードの強さ
ハムレットで使用するカードの強さは、ラウンド開始時に決まる切り札マークと数字によって決まります。カードの強さは以下の通りです。
- 切り札マーク>その他マーク
- A>K>Q>J>10>9>8>7
ジョーカーについて
ジョーカーは、親が最初に出した場合最強のカードになりますが、子で出した場合は最弱のカードになります。トリックを獲得したい場合と獲得したくない場合でジョーカーを使い分けるとよいでしょう。
「to be」と「not to be」
ラウンド開始時に得点方法が異なる「to be」または「not to be」のどちらかを決定します。
決定方法はラウンド開始時に切り札マークを決定する時、J・Q・Kの絵柄カードがある場合は「to be」、無い場合は「not to be」になります。
自身の役柄によって、「to be」「not to be」どちらにするか戦略を練ったうえで場に出すカードで決めましょう。
得点の計算方法
ハムレットの得点は、トリックの獲得数によって決まります。役柄とラウンド開始時に決まる得点タイプ(「to be」「not to be」)によって獲得したトリック毎の得点が異なるので役柄によって戦略を練るようにしましょう。獲得できる得点は以下一覧で紹介します。
役柄 | to be時の得点 | not to be時の得点 |
ハムレット | 獲得トリック数×10点 | 獲得トリック数×1 |
ローゼンクランツ ギルデンスターン | 獲得トリック数×1点 獲得トリック数が0:10点 | 獲得トリック数×10点 獲得トリック数が0:100点 |
役柄について
初回以外のラウンド開始時に、前回ラウンドで獲得したトリック数によって役柄が決まります。前回獲得したトリック数が2位の人が「ハムレット」になり、他2人が「ローゼンクランツ」と「ギルデンスターン」になります。獲得したトリックが同数の人が2人いる場合は、残った1人がハムレットになります。
勝利条件
ハムレットの勝利条件は、誰かの合計得点が250点に到達したプレイヤーが勝利です。役柄によっては一発逆転も狙えるので、トリック獲得数やラウンド開始時の手札を見て逆転する戦略を練っていきましょう。
ハムレットの遊び方
ハムレットの遊び方を流れで説明します。
1. ディーラーを決めてカードを配る
じゃんけんなどでディーラーを決めてプレイヤーにカードを配ります。すべてのカードを配るため、1人辺りの手札は11枚になります。
2. 切り札マークと得点タイプを決める
各プレイヤーは、手札からカードを1枚場に伏せて出します。全員出したことを確認したら一斉に表にします。
場に出したカードの内、同じマークのカードが2枚以上の場合、そのマークが切り札マークです。3枚とも違う場合は、場に出ていないマークが切り札マークになります。
得点タイプは、場に出したカードにJ・Q・Kの絵柄カードがあれば「to be」、絵柄カードが無ければ「not to be」になります。
3. 11回のトリックを行う
ディーラーの左隣から順番にカードを出していきます。3人目がカードを場に出した時、強さを確認して一番強いカードを出した人がトリックを1つ獲得します。
この時、ジョーカーを親が出した時は最強のため勝利が確定。子が出した場合は、最弱となるため敗北確定です。親がジョーカーを出した時は、子の2人は必要ないカードを場に出します。
その後、親を左隣の人に移してトリックを繰り返します。
4. 得点の計算
11回のトリックを繰り返し、すべての手札が無くなれば1ラウンド終了です。獲得したトリック数の合計と得点を計算します。
得点の計算は、役柄と得点タイプによって異なるのでルールの「得点の計算方法」を確認してください。
トリック数が2位の人が次回のハムレットとなり、ディーラーを務めます。
5. ゲームの終了
上記2から4を繰り返し、合計得点が250点を超えたプレイヤーが勝利となります。
まとめ
今回は、トランプゲーム「ハムレット」のルールや遊び方について解説しました。ハムレットは、自分の役柄やラウンド開始時に場に出すカードによって最後まで逆転する方法が残されているゲームです。ゲーム状況に合わせて戦略を練られるので頭を使ったゲームをしたい人にオススメです。
興味のある方は、この機会にハムレットを遊んでみてはいかがでしょうか。