トランプの代表的ゲームの一つである大富豪。様々なローカルルールがあることでも有名ですよね。
今回は大富豪の細かいルールについて紹介します!
大富豪とは?
大富豪とは、複数人で遊べるトランプゲームの一つで、各プレイヤーに均等に配られたカードを順番に場に出していき、如何に早く手札を場に出し切るかを競うゲームです。1〜13のカードを使い、3が最弱で大きい数字になるほど強くなり、13よりも1が、1よりも2が強く、最強は2のカードというのが大富豪の基本。複数回ゲームを行う場合は、二ゲーム目以降に、前回のゲームで一位のプレイヤーと最下位のプレイヤーが、一位が有利になるようにカード交換を行うというルールもあります。
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大富豪 ルール 一覧
呼称からして「大貧民」など別の呼び方もある大富豪 ルールも様々で、有名なルールからローカルルールまで、どのルールを採用するかで揉めることも多々あります。ここからは大富豪の詳細なルールを紹介しますよ。
階段
通常、大富豪では一度の手番につき一枚だけカードを出しますが、同じ数字のカードは同時に複数枚出すことができます。また既に場にカードが出ている場合、次に出すプレイヤーは場のカードと同じ枚数のカードを出さなければなりません。さて、同じ数字のカード以外でも同時に複数枚のカードを出すことが出来るルールがあり、そのルールが「階段」ですよ。
マーク(スペード、クローバーなど)が同じで、連続する数字(3・4・5や12・13・1など。2・3・4など2と3は階段にはなりません)を三枚以上持っている場合、まとめて出すことができるというルールです。
階段にも色々なルールが
階段についても、連続する数字だけでなく「4・6・8」といった具合に、均等に間隔が空いてる数字の場合でも階段を認めることもあるようです。「3・4・5・6」のように4枚以上の階段を認めるかどうかもルールによってまちまちのようですね。階段は階段でしか返せませんが、「3・4・5」の階段を「4・5・6」で返せるか、「6・7・8」以上の強さの数字でしか返せないかも、またまちまちです。
8切り
8切りは大富豪の特殊ルールの中でも最もメジャーといってもいいルールです。8のカードを出した瞬間その場が流れ、次の親になれるというシンプルかつ強力な決まりですよ。2枚以上のカードが場に出ている時に8のカードを複数出した場合も流せる他、階段の中に8が含まれている場合も8切りの発動を認めることもあるようです。
4止め
一枚の8切りに対して4を二枚出して阻止する「4止め」というローカルルールもあるようです。強さは逆行、場に出す枚数も異なるなど、大富豪の基本のルールから大きく離れた特殊ルールですね。二枚の8切れに対しては4を四枚出して阻止しなければならない、とするルールもあり、これはルールとして採用されていても、実際に見る機会はそうそうなさそうですね。
救急車、ろくろ首
それぞれ6を二枚出した時、9を二枚出した時に8切りと同じように場を流せる、とするルールが採用されることもあるようですよ。
革命
革命もよく見る特殊ルールですよね。同じ数字を四枚出した場合、カードの強弱が入れ替わる(2が最弱、3が最強になる)というのが革命。ルールを根幹から覆す強力な効果で、かつ弱い手札を持っている人が逆転できる希望ともなるルールです。
11バック
11を出した場合、その場が流れるまで一時的に革命状態となる「11バック」というルールが採用されることも。このルールが採用されていれば各プレイヤー間の強弱の幅も狭くなりますよね。革命中に11を出すと一時的に非革命状態になります。また、11を三枚出した場合、その場と更に次の場も革命状態となる「強化11バック」というローカルルールもあるようです。
ジョーカー
トランプのジョーカーのカードをゲームに採用している場合、ジョーカーは最強のカードとして利用されます。2よりも強いカード、革命状態でも3より強い常に最強のカードであり、かつ他の数字と一緒にジョーカーを出すことで、そのジョーカーを一緒に出したカードと同じ数字として扱うことも出来ますよ。13を三枚とジョーカー一枚を一緒に出して革命を起こす、といった感じですね。その強力さ故に、ジョーカーの枚数を一枚だけに制限したりすることもあります。
スペ3返し
ジョーカーへの対抗策として、スペードの3だけはジョーカーに勝てるとする「スペ3返し」のルールが採用される場合もあります。ジョーカー一枚だけの時にスペードの3を出すと、大逆転で場を流し次の親を奪えるというルールです。このスペ3を警戒してジョーカーをあえて最強のカードとしてではなく別の数字と一緒に出したりする、などの駆け引きができます。
5飛び
5飛びは、5のカードを出した時に次の番のプレイヤーを飛ばすというルールです。UNOで言うスキップですね。5のカードを一度に複数出した場合、出した枚数と同じ人数飛ばす、といったルールもありますよ。
9リバース
5飛びがUNOで言うスキップなら、9リバースはUNOで言うリバースです。9のカードを出した瞬間から、その場が流れるまで順番が逆回りになるという効果ですね。こちらは複数出しても効果は同じとされるようです。
7渡し
7渡しは、ある程度有名な大富豪のルールの中では最も凶悪な効果です。7を出した枚数分、次のプレイヤーに自分の手札から好きなカードを渡せてしまえるという効果ですよ。3などの弱いカードも7渡しで強引に押し付ける事ができる強力な効果ですが、素の7がそこまで強くなく、出しにくいカードであるため、出せるタイミングを作れるかが重要です。
10捨て
10捨ては10を出した枚数分、好きな手札を捨てることができるというルールです。7渡しほど強力ではありませんが、10は7よりも出しやすいですし不要なカードを捨てるだけでも十分強いですよね。
縛り
縛りは、場に同じマークのカードが二枚以上出た場合、場が流れるまでそのマークしか出せなくなるというルールです。複数枚の場合も同じマークの組み合わせが続けば、そのマークの組み合わせでしか出すことができなくなり、より強力な縛りとなりますよ。ジョーカーであれば縛りの影響は受けない他、スペード以外で縛られた場合には一枚のジョーカーに対してスペ3返し出来なくなるなどの影響も出ます。
禁止上がり
自分の手札をゼロにする、いわゆる「上がり」の時に2やジョーカー、革命中の3など強力なカードで上がることを禁止とするのが禁止上がりです。禁止上がりで上がってしまった場合は最下位となり、二人目の禁止上がりが出てきた場合は下から二番目といった具合になりますよ。禁止上がりの対象となるカードはルールによってまちまち。8切りなどの特別な効果を持ったカードでの上がりを禁止とする場合もあります。
都落ち
複数回ゲームを繰り返す場合、前回のゲームで一位となった人は最下位となった人から強いカードをもらって次のゲームに挑めるので有利になりますが、その状態で次のゲームで一位になれなかった場合、問答無用で最下位扱いとするのが都落ちです。一度一位になったら、ずっと一位で走り続けなければいけないのですね。
最後に
今回は大富豪のルールを紹介しました。
他にも様々なルールがある大富豪、ここに上がった効果を別の数字に当てはめている場合もあるようですよ。ただ、様々なルールをあれもこれもと詰め込んでも、滅茶苦茶になって面白くなくなったりもするので要注意です。