トランプゲームには大富豪、ブラックジャックやポーカーなど有名なゲームが数多くありますが、実は海外で親しまれているユニークなゲームもたくさん存在します。その中の一つに「フーラ」というトランプゲームがあります。日本ではあまり耳慣れないかもしれませんが、トランプ ジンラミ―に近い遊び方で、シンプルながらも奥深いゲームとして、世界中のトランプゲーム愛好家に楽しまれています。
この記事では、このトランプゲームのフーラについて、ルールや遊び方、さらに楽しむコツまでわかりやすくご紹介します。
トランプゲームのフーラとは?
フーラ(Hoola/Hulla)は、2人以上で遊べるトランプゲームで、特に韓国、フィリピンなどのアジア各国で知られています。カードを組み合わせて役を作り、できるだけ早く手札を整理していくことを目的としたゲーム。
特徴は、ジンラミーや大富豪に似たルールを持ちながらも、スピード感と戦略性を同時に楽しめる点です。運の要素だけでなく、相手の動きを読みながら役を作ることが求められるため、初めて遊ぶ人でもすぐに熱中できます。
また、フーラの対象プレイ人数は2人〜5人で、少人数から大人数まで柔軟に対応できるゲームのため、家族や友人同士の集まりでも盛り上がりやすい点が魅力です。
トランプゲーム「フーラ」のルール
トランプゲームのフーラの基本ルールはシンプルですが、細かな決まりを知っておくとよりスムーズに遊べます。
使用するカード
通常のトランプのデッキ52枚を使用。ジョーカーは基本的には使いませんが、ハウスルールによってはワイルドカードとして加える場合もあります。
プレイヤー人数
2人から遊べますが、3〜5人が最も遊びやすい人数です。
6人以上でもルール調整をすれば十分楽しめるので、問題ありません。
勝利条件
ゲームのルールで決めたラウンド数分、ゲームを行ったら終了です。
その時に点数が一番高かったプレイヤーが勝利となります。
役の種類
フーラで作れる役は、ジンラミーとよく似ています。役を作り、場に出すことをメルドと呼びます。
セット:同じ数字の違うスート3枚以上揃った時
例 ♡の7・♣︎の7・♤の7
シーケンス:同じマークで連続する3枚以上の続き札
例 ♤の4・♤の5・♤の6(♦︎K・♦︎A・♦︎2という繋がりも役になります)
セブン:数字の7は一枚だけでも役として場に出せる
※エースは1として扱うのが基本ですが、ローカルルールによっては「13の次」として14にも使える場合があります。
レイオフ(付け札)
最初に場に役がでた後、他プレイヤーはそこにカードを加えることができます。これをレイオフ(付け札)と呼びます。 一周まわれば、自分が出した役にレイオフを加えることも可能。
- セット:4枚目の同じ数字カード
- シークエンス:同じスートのカードの続き札で、上下どちらの数字でも良い
- セブン:同じスートの続き札を出せる
トランプゲーム フーラの遊び方
ここでは、フーラの実際のゲームの流れをステップごとに解説します。
- カードを配る
各プレイヤーに7枚ずつ手札のカードを配ります。
残りのカードは「山札」として中央に置き、1枚をめくって捨て、札置き場にします。
- 手番の進め方
プレイヤーは順番に以下の動作を行います。
山札または捨て札から1枚引く→(可能なら)役を作って場に出す→(役がなければ)不要な1枚を捨て札に置く
- 役がでた場合、他のプレイヤーはレイオフ(付け札)を追加できます。
- 勝負の決着
誰かが手札をすべて出し切った時点でゲームは終了。または山札がなくなったら、残った手札の点数を計算します。
数字カードはそのままの点数、絵札(J・Q・K)は10点、Aは1点としてカウント。合計点数が最も低いプレイヤーが勝利です。
トランプゲーム フーラの終了方法
フーラでは、通常の「手札を出し切る」以外にも、いくつか特別な終了方法があります。それぞれ条件を覚えておくとゲームをより深く楽しめるでしょう。
- ブラスト(blast)
自分の番でまだカードを引いていないときに宣言が可能。
それまでに一度もメルド(役を出すこと)していない状態で、手札の合計点数が15点以下か、83点以上なら勝利です。
- ノック(knock / stop)
自分の番でまだカードを引いていないときに、手札の合計点数が 10点以下 なら宣言が可能。
プレイヤー全員が手札を公開し、自分より同じか低い点数の人がいなければ勝利。もし同じかそれ以下の点数がいた場合、最も点数が少ないプレイヤーが勝利です。
- 上がり
通常の勝ち方。ゲームをプレイをして手札が全てなくなったときに終了。
- 4枚の7
手札に7が4枚すべて揃ったときに、即座に宣言して勝利。場に出さずに手札として持っておく必要があります。
- 山札切れ
山札の最後のカードを取ったプレイヤーが捨て札をした時点で終了。全員が手札の点数を数え、一番少ないプレイヤーが勝利です。
トランプゲームのフーラ初心者向けのコツ
フーラを始めたばかりのプレイヤーにおすすめしたい攻略法をまとめました。
まずはシーケンスを狙おう
同じスートで数字が連続するシーケンスは作りやすく、捨て札から拾える可能性も高いです。初心者のうちはまず順子を優先してゲームを集めるのがおすすめ。
高得点カードは早めに処理する
KやQなどの絵札は10点と大きいため、最後まで残すと一気に点数が増え、負ける可能性が高まります。早めに役に組み込むか、使えなければ捨て札にしましょう。
相手が拾ったカードを覚えておく
自分の版だけでなく、他プレイヤーが捨てたカード情報を覚えておきましょう。何を集めているか予想できれば、自分が捨てるカードの判断材料になります。
慣れるまでは少人数で
フーラを初めて遊ぶ時は、2〜3人の少人数で遊ぶとゲームの流れやルールを覚えやすいです。慣れてきてから大人数で遊ぶと、駆け引きが増えてより盛り上がります。
まとめ
トランプゲームのフーラは、シンプルで覚えやすいゲームであるにも関わらず、戦略性もしっかりある魅力的なゲームです。
役を作って手札を整理する楽しさ、相手の動きを読む駆け引きを味わう事ができ、その奥深さに思わずハマってしまいます。
普段のトランプ遊びに少し変化を加えたいとき、ぜひ海外で人気の「フーラ」にチャレンジしてみてください。